the quiet room

【ライブレポート】the quiet room「[You e.p.] Release Tour 2021 」2021.5.22 TSUTAYA O-EAST

2021年4月より全国5都市で開催されたthe quiet roomの「[You e.p.] Release Tour 2021」。

今回は、2021年5月22日(土)に渋谷・TSUTAYA O-EASTで行われた東京公演のレポートをお届けする。

「Fressy」

SEが会場に響き、メンバーが登場するやいなや1曲目に披露されたのは「Fressy」。クワルーのライブ定番曲であり、一気に場内が明るい雰囲気に包まれていった。続いて演奏されたのは、3月に配信リリースされたばかりの新曲「キャロラインの花束を」。ピンク色の照明が舞台を照らし、歌詞同様にロマンチックなムードを作り出す。変わって演奏されたのは疾走感あふれるナンバー「平成ナイトコウル」。サビでは観客が一斉に手を挙げ、3曲目にして場内は一体感に満ちていた。

「次の曲は楽しみ方を提言させてください!」と叫んだVo.&Gtの菊池が、右手を左右に振りながら「リハーサル」と題して「Landscape」のサビを口ずさむ。真似して観客が右手を左右に振る様子は、その後の「本番」でもしっかり見られた。その後は「シュガータイム」「恋を終わらせよう」としっとりした雰囲気の曲が続く。

「キャロラインの花束を」

ツアー最終日ということで、MCでは本ツアーの思い出をメンバーがそれぞれ語ることに。Gt.斉藤が広島への移動中にはしゃぎすぎたマネージャーがイヤフォンをなくしたエピソードを話すと、場内には笑いの声があがっていた。(なお、このエピソードは本来Ba.前田が話す予定だったらしい)

新型コロナウィルス感染防止対策として、1公演ずつの人数を大幅に減らして開催された本ツアー。よって、都市によっては1日2公演行った日もあった。前田はそのことを振り返り、

前田「地獄のようだった」
菊池「いや、天国でしょ。2回もできるんだから」

と場内の笑いを誘う。そういう菊池も昼公演から夜公演にかけては失神したような状態だったそうで、彼らがファンの期待に応えようと必死になった様子が伝わってきた。

MC後1発目に披露されたのは、そんなコロナ禍の昨年9月にリリースされた楽曲「グレイトエスケイプ」。しゃがみこんで観客と目線を合わすように歌う菊池の姿が印象的で、途中の歌詞に合わせて停電のように真っ暗になる照明演出も見事だった。続いて、「Roll」「アイロニー」と、前半とは少しムードの異なる大人な雰囲気の楽曲が続く。

「グレイトエスケイプ」

2021年は1月に「You e.p.」をリリースし、さらに3月に「キャロラインの花束を」と怒涛の勢いを見せているthe quiet room。「新曲ではないけれど」と前置きしたうえで歌われたのは「夢で会えたら」。続く夏にぴったりの楽曲「Number」と、ライブで披露されることの多い楽曲が続き、会場内のボルテージは上昇。その状態になるかを待っていたかのように、なかでも盛り上がる1曲「Instant Girl」のリズムをドラムが刻み出すと、前奏から会場内に手拍子が起きた。ギターソロでは斉藤がマイクの前に立ち、3人が向かい合うような態勢で演奏する場面も。直前のMCで「今、バンドがとても良い状態」と菊池が語っていたが、メンバー同士が互いにステージを駆け回る様子は、その言葉が真実であることを強く証明していた。

「今日を迎えるまで、何回も色んなことを考えてきた」と菊池が告げる。この日、東京都は緊急事態宣言下。ツアーを開催するには色々と困難もあっただろうし、実際に今日、来たくても来られなかった人もいるだろう。ぽつりぽつりとある空席を見ながら、「この景色を見られてよかった」「あなたの次の1歩を肯定したい」と観客に言葉を投げかけた。そして、本編ラストで演奏されたのは、ツアータイトルにもなっている「You e.p.」の表題曲「You」。1音1音に真摯に向き合って演奏するメンバーの姿は、観客たちにも勇気を与えただろう。

「You」

観客からのアンコールに応え、1曲目に演奏されたのは東京公演のみの披露だという「Humming Life」。クワルーのライブでは何度も演奏されている曲であり、場内は再び盛り上がりを見せる。アンコール2曲目に演奏されたのは「パレードは終わりさ」。いつもならサビであがる掛け声が、今日は全く聞こえない。それでも、会場は幸せに満ちた雰囲気がただよっている。「声は出せなくても届いているよ!」と菊池が言う通り、会場内はみな、今日という日が迎えられたことへの感謝の気持ちでいっぱいだった。それは、「歓声の代わり」といつも以上に強く鳴り響く拍手や、観客を見て笑顔でパフォーマンスをするメンバーの姿からわかる。あらゆる制限がついていたとしても、「ライブが人を幸せにする」ことは変わらないのだろう。

アンコールでは、バンド初のフルアルバム「花束のかわりに」のリリースが決定したと発表された。そして、クワルーは秋以降もまたアルバムを引っさげて全国を回る。その時はどのような状態になっているのか、ライブはできる環境なのか、正直全く見当のつかない時代だ。でも、いつだってクワルーは前を向いて進んでいる。そして、音楽を求めて足を運ぶ私たちを待っていてくれるのだろう。そんな私たちを肯定してくれる場所こそが、今のthe quiet roomなのだから。

【セットリスト】

  1. Fressy
  2. キャロラインの花束を
  3. 平成ナイトコウル
  4.  Landscape
  5. シュガータイム
  6. 恋を終わらせよう
  7. グレイトエスケイプ
  8. Roll
  9. アイロニー
  10. 夢で会えたら
  11.  Number
  12. Instant Girl
  13. You
  14. Humming Life ※アンコール
  15.  パレードは終わりさ ※アンコール

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