【ライブレポート】「JAPAN JAM 2024」 2024.04.28
2024年4月28日(日)、『JAPAN JAM 2024』に行ってきました!
遅ればせながら、備忘録の意味も込めて(笑)
観たアーティスト5組のライブレポートを簡単に残しておきます。
Da-iCE
力強い歌唱とダンスパフォーマンスで魅せる「CITRUS」、そっと背中を押すような「ダンデライオン」と、限られた時間で名曲をしっかりと聴かせたDa-iCE。
一方で、新曲「I wonder」では〈音が止まった〉の歌詞にちなんで一時静止したり、「ハイボールブギ」ではウィスキーボトルを使ってコミカルなダンスを繰り広げたり──“お遊び”をふんだんに盛り込むのも、彼らのライブの魅力だ。
ラストの「スターマイン」は、曲が終わって退場しようとしたところ、大野の「もう1回!」の掛け声を合図に再度サビが繰り返される。それが4~5回ぐらい(笑いすぎて覚えていない)。終わりが分からない、まさに何発も打ち上がる花火のごとく、エンターテインメントに満ちたステージを見せた。
女王蜂
ステージに姿を現すや否や、いきなりマイクスタンドを蹴り倒すアヴちゃん。彼女の一挙一動には無駄がないし、すべてが計算し尽くされているようで美しい。
彼女の気迫に満ちたパフォーマンスと、それを支える楽器隊のサウンドも圧巻。「HALF」で幕を開けたライブは、「火炎」「油」「バイオレンス」「メフィスト」と畳み掛け、観客を盛り上げていく。
どんな会場でも、女王蜂は自分たちの世界観に染め上げる。それを強く感じる、隙のない完璧なステージだった。
フレデリック
昨年の『JAPAN JAM』で、強風によりステージが開放できず、出演キャンセルとなってしまったフレデリック。
当時、三原健司はSNSで悔しさを滲ませながらも、「大事なのはこのあと」「この機会に行く予定じゃなかった人たちも観てきてよ!」と、“今を楽しむこと”の大切さを呼びかけていた。MCではそのことに触れると、今度は今日の自分たちに置き換え、“今この瞬間を存分に楽しむ”ステージを届けていく。
お久しぶりの「ディスコプール」、新曲の「CYAN」と新旧織り交ぜたセットリストで届け、ラストは「オドループ」で観客を盛大に踊らす。バンドの進化を見せながら、昨年のリベンジを果たした。
sumika
「sumikaには、ボーカルもう1人いるんだよ」
そう片岡が告げた通り、「MAGIC」「ソーダ」では小川がボーカルを務め、「マイリッチサマーブルース」は片岡・小川のツインボーカルで届けられた。
昨年の片岡の一時活動休止を経て、挑んだ春フェスのステージ。さまざまな考えの末に編み出したという、今のsumikaの最適解。その時その時で最善の答えを探り、選択してくれる彼らだからこそ、1年後、2年後にはどんな姿を見せてくれるのか楽しみでもある。
クジラ夜の街
「クジラ夜の街というバンドです」
まるで名前を刻み込むように、ステージで宮崎は何度もそう唱えていた。この日が誕生日でもあった秦のしなやかなドラムソロの後、「夜間飛行少年」ではたくさんの拳が夜空に向けて突き上がる。
後半ではアイリッシュ風のサウンドが印象的な新曲「祝祭は遠く」を届け、ラストは「踊ろう命ある限り」で大団円。すっかり暗闇に包まれたBUZZ STAGEに、明るい祝祭空間が生み出されていた。