「Jasmine」「リタルダンド」でsumikaが描く旅路

sumikaが2021年夏に2枚の配信限定シングルをリリースした。全く雰囲気の異なる2曲だけれど、どちらもsumikaらしい前向きさを感じられる曲になっている。

2ヶ月連続で放たれた配信限定シングル

「Jasmine」

「Jasmine」

まずは7月30日にリリースされた『Jasmine』。いわゆる「世間がイメージするであろうsumika」にドンピシャの楽曲で、サウンドや歌詞やMV何から何まで多幸感が伝わってくる楽曲だ。

フジテレビ系『バイキングMORE』のテーマソングに起用されており、サビの<check1.2>はテレビ番組や音楽ライブのマイクテストを意味している。<海辺の街><海渡るまで>と船出をイメージするワードが登場する歌詞は、番組名の「バイキング」にちなんで書かれたのだろう。ドラマ・映画の主題歌で内容に添った楽曲を提供してくるのはもちろん、毎度ながら「タイアップ」という手法を2倍も3倍にも生かしてアウトプットしてくるのは流石としか言いようがない。

曲間に登場するトランペットの響きは、出航を告げるファンファーレにも聞こえる。まさに「旅の始まり」を連想させる楽曲だ。

「リタルダンド」

「リタルダンド」

一方、8月20日にリリースされた『リタルダンド』はのどかな道を散歩するのにぴったりの曲。サウンド自体も少し重みがあり、目的もなくだらっと過ごす休日を想像させる。

間奏から入ってくるフルートが、曲のいいスパイスになっていて心地よい。豊かなホーン・セクションを取り入れることが多いsumikaだけど、フルートの音色が入っているのは初めてで新鮮だなと思う。そういえば6月にリリースされた『ナイトウォーカー』でも、初めてサックスを取り入れていた。新しい楽器を入れることに積極的なのも、sumikaにベースメンバーがおらず、毎回ゲストメンバーを加えてライブする「不完全なバンド」ならではの強みなのかもしれない。

歌詞には<ジャーニー>という言葉が登場する。どちらかといえば、楽曲全体の雰囲気は『Jasmine』の方がジャーニー要素が強いけど、ちゃんと歌詞に出てくるのはこっち。『Jasmine』が旅の始まりだとして、『リタルダンド』が旅の途中というところだろうか。

いつも音楽で前に進ませてくれようとするsumikaだけれど、今回の『リタルダンド』は「たまには休んだっていいんだよ」というメッセージなのかもしれない。

終わりに

ところで、2021年のsumikaの動きはかなり活発だ。

2021年だけでも2枚のシングル、1枚のフルアルバム、2枚の配信限定シングルをリリースしている。11月には昨年のリベンジ公演とも言える、全国ツアーのさいたまアリーナ公演を控えている。コロナウイルスの逆風に吹かれようとも、sumikaの旅は止まることを知らない。

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